「仕事が嫌いなわけじゃない。でも、もう無理かもしれない」
40代になって、そんなふうに感じることはありませんか?
仕事はできる。
それなりに経験もある。
今まで身につけてきたスキルだってある。
だからこそ
「ここまで続けてきたのにもったいない」
「辞めたら逃げたことになるんじゃないか」
「40代で手放して、この先どうするの?」
と考えてしまう。
私にも、そんな仕事がありました。
動画編集・動画制作の仕事です。
未経験から勉強して、個人事業主となり
少しずつ仕事をもらえるようになって、気づけば4年ほど続けていました。
動画を作ること自体は嫌いではありませんでした。
むしろ、楽しかった。
それでも私は最終的に
「もう無理」と思って、その仕事を手放しました。
仕事を辞めたからといって
すべての悩みが解決したわけではありません。
今だって、自分に合う働き方を探している途中です。
それでも手放して分かったことがあります。
それは「できる仕事」と「無理なく続けられる仕事」は同じではない、ということ。
今回は、好きだったはずの仕事がなぜしんどくなったのか
私が「もう無理」を無視できなくなったサイン
そして仕事を手放してから働き方について考えるようになったことを書いてみます。
今の仕事を続けることに疲れている人が
自分にとっての「しんどい」を整理するきっかけになればうれしいです。
好きだった動画編集なのに「もう無理」と思うようになった
私は未経験から動画編集を勉強し、在宅で仕事をするようになりました。
最初は本当に楽しかったんです。
自分が作ったものが映像になる。
できなかったことが、ひとつずつできるようになる。
それが仕事になって、お金をもらえる。
会社員として働くことが多かった私にとって
自分のスキルで仕事をもらえること自体が新鮮でした。
だから頑張りました。
仕事が増えればうれしかったし
もっとできるようになりたいとも思っていました。
ところが、仕事が増えるにつれて少しずつ変わっていきました。
納期がある。
修正が入る。
次の仕事が待っている。
終わっても、また次。
在宅だから仕事と生活の境目も曖昧です。
パソコンを閉じても
「あそこ直さなきゃ」
「次はこれをやらなきゃ」
と、頭の中ではずっと仕事が続いていました。
家にいるのに休めない。
猫たちが隣にいるのに、ゆっくり構ってあげられない。
予定を入れても
「その日までに仕事終わるかな」と考える。
いつの間にか
「動画を作るのが楽しい」より
「仕事に追われている」が大きくなっていました。
「できる仕事」だから続けるべきだと思っていた
それでも、すぐには手放せませんでした。
理由のひとつは
「せっかくここまでできるようになったのに」という気持ちです。
未経験から勉強しました。
スクールにも通いました。
時間もお金も使いました。
実際に仕事として続けてきた経験もあります。
だから「ここで辞めたら全部無駄になるんじゃない?」と思っていたんです。
でも今振り返ると
「できる」という理由だけで
これからも続けなければいけないわけではなかったと思います。
仕事としてできる。
人から評価してもらえる。
収入にもなる。
それと、自分が無理なく続けられるかどうかは別の話でした。
これは、転職を繰り返してきた中でも何度も感じてきたことです。
自分にできる仕事と、自分に合う仕事は必ずしも同じではありません。

いろいろな仕事を経験してきたからこそ
「できる・できない」だけでは働き方を決められないことが少しずつ分かってきました。
私が「もう無理」を無視できなくなった5つのサイン
「仕事がしんどい」と感じる基準は、人によって違います。
忙しい方が楽しい人もいるし
仕事中心の生活が合っている人もいます。
だから、これが当てはまったら仕事を辞めた方がいい
という話ではありません。
ただ私の場合は、次のような状態が続いたことで
「これは単純に忙しいだけじゃないかも」と思うようになりました。
1.仕事が終わっても頭の中から仕事が消えない
パソコンを閉じても、仕事のことを考えていました。
次の作業。
修正。
納期。
連絡。
「仕事をしていない時間」にも
頭の中ではずっと仕事をしている。
これがかなり疲れました。
2.休んでも「休んだ感じ」がしない
在宅ワークなので、通勤はありません。
家にいる時間も長い。
一見すると、会社員時代よりラクそうです。
でも【家にいる=休めている】ではありませんでした。
休憩していても仕事が気になる。
休日でも納期が気になる。
体は家にいるのに、頭が休んでいませんでした。
3.猫との時間まで「仕事に取られている」と感じるようになった
私が在宅で働きたいと思った大きな理由のひとつが
猫たちとの時間です。
それなのに
「ちょっと待ってね」
「これ終わってからね」
が増えていく。
せっかく猫のそばで働いているのに
仕事に追われて猫との時間までなくなっている。
これは私にとって
「何のために在宅で働いてるんだろう?」
と考える大きなきっかけになりました。

4.先の予定を入れるのが嫌になった
仕事量が読めない。
修正がいつ来るか分からない。
納期が重なることもある。
そうなると
プライベートの予定を入れること自体が面倒になりました。
「その日、仕事大丈夫かな」と考えるくらいなら
何も予定を入れない方がラク。
そんな状態になっていました。
5.「楽しい」より「追われている」が大きくなった
これが私には一番大きかったと思います。
動画を作ることは好きでした。
でも仕事として続けるうちに
「作りたい」ではなく
「作らなきゃ」になっていった。
好きだったことが
ずっと追いかけてくる仕事になってしまったんです。
それでも仕事を手放すのが怖かった3つの理由
「しんどいなら辞めればいい」
外から見れば簡単かもしれません。
でも実際に自分の仕事となると
そんなに簡単ではありませんでした。
収入がなくなるのが怖い
当然ですが、仕事を減らせば収入も減ります。
完全に手放せば、その仕事からの収入はなくなります。
生活していかなければいけない以上
これは無視できません。
「しんどい」と「お金」は別問題ではなく
どちらも考えなければいけませんでした。
身につけたスキルがもったいない
勉強した時間。
スクールに使ったお金。
4年間の経験。
全部を考えると
「ここまでやったのに辞めるの?」という気持ちが何度も出てきました。
でも、これまで使った時間やお金は戻りません。
それを惜しむために
この先もずっと同じ働き方を続けるのか。
そう考えた時
過去にかけたものより、これからどう暮らしたいかを考えたい
と思うようになりました。
「逃げた」と思いたくなかった
これもありました。
もう少し頑張れるんじゃないか。
私が弱いだけじゃないか。
他の人はできているのに。
そんなふうにも考えました。
でも最終的には
仕事を手放すことより、この生活をずっと続ける方が怖いと思いました。
そこでようやく
「辞める」という選択を自分に許せた気がします。
仕事を手放して分かったのは「辞めれば全部解決」ではなかった
ここは大事なので、ちゃんと書いておきたいです。
動画編集の仕事を手放したら人生の悩みが全部なくなりました!
……なんてことはありません(笑)
仕事を減らせば、当然収入の問題が出てきます。
「じゃあこれから何をする?」という新しい悩みも出てきました。
40代になってから働き方を変えるのは、やっぱり不安です。
だから今も、自分に合う働き方を探している途中。
完成していません。
でも、ひとつ分かったことがあります。
動画編集を手放したことで
「私はどんな仕事が嫌なのか」が、かなりはっきりしました。
仕事内容だけではありません。
常に納期に追われる働き方。
仕事と生活の境界がなくなる状態。
猫との時間まで仕事に持っていかれる生活。
私には、これを長く続けるのがしんどかった。
だったら次は、それを避けられる働き方を探せばいい。
「向いている仕事」をいきなり見つけられなくても
「これは続けられなかった」が分かることも
次の働き方を考える材料になると思っています。
40代になって「頑張ればできる」より大事になったこと
若い頃の私は
「できるならやる」という考え方が強かった気がします。
多少しんどくても頑張る。
慣れれば何とかなる。
人間関係だって自分が合わせればいい。
そうやって仕事を続けてきました。
でも40代になった今は
「頑張ればできるか」ではなく
「無理なく続けられるか」を考えるようになりました。
できるけど、毎日ぐったりする仕事。
できるけど、休日まで頭から離れない仕事。
できるけど、大切にしたい時間を全部持っていかれる仕事。
それを「向いている仕事」と呼んでいいのかな、と。
仕事だけが人生ではありません。
私の場合は、猫との時間も大切。
夫婦で過ごす時間も大切。
何もしない時間だって欲しい(笑)
それを全部削らなければ続けられない仕事なら
仕事内容は向いていても、働き方は自分に合っていないのかもしれません。
「仕事がしんどい」と感じたら、何がしんどいのかを分けてみる
今の仕事がつらい時
「仕事辞めたい!」と全部まとめて考えてしまいがちです。
私もそうでした。
でも振り返ると、仕事内容そのものが嫌だったわけではありません。
私がしんどかったのは
- 納期に追われ続けること
- 仕事量が読めないこと
- 仕事と生活の境界がなくなること
- 常に頭のどこかで仕事を考えていること
- 大切にしたい時間まで仕事に使ってしまうこと
でした。
ここを分けて考えると
「仕事そのものを変えたいのか」
「会社や取引先を変えたいのか」
「働く時間を変えたいのか」
「働き方そのものを変えたいのか」
も少し見えやすくなります。
もし今まさに「仕事を辞めたい」と悩んでいるなら
勢いで決める前に考えておきたいことを別の記事にまとめています。

辞める・辞めないの答えを急ぐ前に
「私は何に一番疲れているんだろう?」から考えてみてもいいと思います。
今も「自分に合う働き方」を探している
私は動画編集を手放して
「これが私の天職です!」という仕事を見つけたわけではありません。
今も探しています(笑)
できれば自宅で働きたい。
猫のそばにいたい。
できるだけ人間関係に消耗したくない。
自分一人で完結できる仕事が理想。
そして、生活全部を仕事に持っていかれたくない。
若い頃より、条件が増えました(笑)
でもそれは、わがままになったというより
自分が何を大切にしたいのか分かってきたということなのかもしれません。

仕事を手放した経験も、転職を繰り返した経験も、全部使いながら
今も「これなら続けられるかも」を探しています。
まとめ
「もう無理」は、自分に合う働き方を考え直すサインかもしれない
私は動画編集の仕事を手放すまで
「ここまで頑張ったのにもったいない」
「できる仕事なんだから続けた方がいい」
と思っていました。
でも実際に手放して分かったのは
できる仕事と、無理なく続けられる仕事は違うということでした。
仕事を辞めれば、すべて解決するわけではありません。
収入の問題もあるし、次の仕事だって考えなければいけない。
だから簡単に
「しんどいなら辞めればいい」とは言えません。
でも「もう無理」と感じながら働き続けることだけが正解でもないと思っています。
もし今の仕事がしんどいなら、まずは
「仕事の何が一番しんどい?」をひとつずつ分けてみてください。
仕事内容なのか。
人間関係なのか。
働く時間なのか。
仕事量なのか。
それとも、仕事によって失っている時間なのか。
答えが見えてくると「仕事を辞める」以外にも
次の働き方で何を変えたいのかが少しずつ見えてきます。
「40代だから、もう選べない。」ではなく
40代だからこそ、これまでの経験から
「これはもう無理しなくていい」を選んでもいい。
私もまだ、自分に合う働き方を探している途中です。
でも少なくとも今は
「できるから続ける」ではなく「この暮らしを続けながらできる仕事か」
を考えて選びたいと思っています。

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