【40代で免許は遅い?】39歳で取得した私が感じた生活と仕事探しの変化

「40代になってから免許を取るのって、今さら遅いかな?」

運転した経験もない。
学科試験も覚えられる気がしない。
教習所へ行ったら若い人ばかりで、自分だけ浮くんじゃないか……。

私もそんな不安を抱えながら、39歳で普通自動車免許を取りました。

……ずっと「40代で取った」と思っていたんですが
この記事を書くために改めて確認したら39歳でした(笑)。

きっかけは、結婚を機に地方へ引っ越すことになったから。
それまでの私は、車がなくてもまったく困らない生活をしていました。

ところが住む場所が変わると、買い物も仕事探しも
それまでとはまるで違ったんです。

今回は、40代目前で免許を取った私が、教習所で感じたことや
免許を取ってから生活と仕事探しがどう変わったのかを振り返ります。

「免許は欲しい。でも、この年齢から取れるかな?」
そんなふうに迷っている方に
ひとつの体験談として読んでもらえたらうれしいです。


目次

39歳まで免許なし。それでも困らなかった

若い頃から、免許があったらいいなと思ったことはありました。

でも、教習所へ通うにはそれなりにお金がかかります。
当時の私にはそんな余裕もなかったし
親から教習所代を出してもらえるような環境でもありませんでした。

だから
「免許はあったら便利だろうけど、私の人生にはないものなんだろうな」
くらいに思っていました。

それでも困らなかったのは、当時住んでいた場所では
電車やバス、自転車があれば普通に生活できたからです。

むしろ車で出かけるとなると、駐車場探しや料金の高さにビックリ。
私にとっては、公共交通機関で移動するほうがずっとラクでした。

29歳のとき、一度だけ免許を考えた

そんな私が一度だけ免許を意識したのが、29歳の頃。
1年間、広島で暮らしていた時期がありました。

それまでとは生活環境が変わったことで
「免許があったほうが便利かも」と考えるようになったんです。
とはいえ、その後は地元へ戻ることに。

再び車がなくても困らない生活に戻ったため
結局そのまま免許を取ることはありませんでした。

今振り返ると、39歳まで取らなかったのは「取れなかった」というより
「本気で必要になる場面がなかった」というのが大きかったんだと思います。

結婚して地方へ。「今度こそ免許がいる」と思った

本格的に免許取得を考えたのは
結婚して地方へ引っ越すことが決まったときでした。

29歳の頃に広島で暮らした経験もあったので
引っ越してから困る前に取ってしまおう。
そう考えて、引っ越し先で生活を始める前に免許合宿へ行くことにしました。

行き先は石川県。
期間は約2週間です。

39歳にして、人生初の自動車教習が始まりました。

39歳で免許合宿へ|若者だらけの中に混ざってみた

入校当日、一緒だったのは
大学生の男の子2人組と、18歳の女の子。
そして39歳の私。

浮いてました(笑)

免許合宿ということもあって、周りはほぼ若者です。

教習所自体には高齢者講習などで年配の方も来ていましたが
これから免許を取ろうとしている人の中では、私は明らかに上の世代。

喫煙所で教官とよく話していたのですが
どうやら最初は「免許を取り直しに来た人」だと思われていたらしい(笑)

でも、年齢が違うからといって困ったことは特にありませんでした。

39歳にもなると、ひとりで過ごすことにも慣れています。
若い子たちに無理に混ざらなくても、空いた時間は好きに過ごせばいい。

今思えば、そのへんは若い頃より気楽だったかもしれません。

心配だった実技。なぜか普通にできた

免許を取る前は
「私に車の運転なんてできるの?」と、かなり不安でした。

ところが、実際に運転してみたら……。
ビックリするくらい普通にできた(笑)
教官から「もしかして運転したことある?」と何度聞かれたかわかりません。

S字もクランクも縦列駐車も一発。

ただし、ここでひとつ言っておきたい。
「できる」と「怖くない」は別です(笑)

運転はできる。
でも怖いものは怖い。
最初から自信満々で道路を走っていたわけではありません。

それでも、自分が運転できるかどうかなんて
実際にやってみるまでわからないものなんだなと思いました。

私が苦戦したのは実技より学科だった

一方で、大変だったのが学科です。
普通に運転している人たちを、本気でリスペクトしました(笑)

標識、交通ルール、数字……。
覚えること、多すぎません?

しかも私は世代なのか性格なのか、読むだけではなかなか頭に入りません。
書かないと覚えられない。
ノートにひたすら書いて覚え
教習所の専用アプリで模擬テストを何度も受けました。

さらに私を苦しめたのが、学科試験のひっかけ問題。
文章を素直に受け止めてしまうピュアおばさんは、盛大に引っかかる(笑)
「いかなる場合でも・・・いかなる・・・」と迷宮入り。

私にとっては、実技より学科のほうがよっぽど大変でした。

39歳の私には「落ちたくない理由」もあった

免許合宿には、試験に落ちても
一定条件なら追加費用なしで延長できるプランがあります。

ところが私の場合、年齢の関係で
何度でも追加料金なしというコースは対象外でした。

つまり、落ちたら追加費用がかかる。
絶対に落ちたくない(笑)
だから空いている時間も勉強しました。

もし普通に通いで免許取得を目指していたとしたら
家事をしたり、他のことをしたり、ついダラダラしたりしていたと思います。

でも合宿中にやることは、ほぼ免許取得だけ。
私には、この「ひとつのことだけに集中できる環境」が合っていたんだと思います。

結果、補習なし。
14日間の教習を終え、帰宅した翌日に免許センターへ。

無事に試験にも一発合格して、合計15日で免許を取得できました。

免許は取った。でも自分の車がない5か月が始まった

これで地方生活も安心!
……とは、まだなりませんでした。

免許は取ったものの、当時我が家にあったのは旦那さんの車だけ。

旦那さんが仕事へ行けば、当然ながら車も一緒に行ってしまいます。
そもそも免許を取ったばかりで、ひとりで運転するのも怖い(笑)

自分の車が納車されるまで、約5か月。
この期間に私は「地方で自由に使える車がないと、こんなに大変なんだ」を
身をもって知ることになります。

スーパーは近くても、買い物は大変だった

スーパー自体は、2km圏内に3店舗ほどありました。
「それなら歩いて行けるじゃん」と思うかもしれません。

行くだけなら行けます。
問題は、買った物を持って帰らないといけないこと。
しかも私は、できれば安いところで買いたい(笑)

A店へ行って買い物をして、一度家へ帰って荷物を置く。
次にB店へ。
思ったより買う物が多くなったから、また家へ戻って荷物を置く。
そして再びB店へ……。

今思うと、何をやっていたんだ私は(笑)

大きな物や重たい物は、できるだけ週末に旦那さんとまとめて買いに行く。
自分が欲しいタイミングではなく
「車が使えるタイミングに生活を合わせる」という感じでした。

車がないと仕事探しも「通える場所」から考えることになる

引っ越してきたばかりだった私は、土地勘もほとんどありません。

求人を見て「この仕事いいかも!」と思ったら、まずGoogleマップを開く。
自宅から勤務地までの距離を調べて
「あ……結構遠いんだ」と諦める。

この繰り返しでした。

都会に住んでいた頃は
勤務地を見るときに電車の路線や最寄り駅を確認するのが普通でした。

ところが地方へ来てよく見るようになったのが
「マイカー通勤可」という言葉。
面接でも「車通勤ですか?」と普通に聞かれます。

都会で働いていた頃には、ほとんど聞かれた記憶がありません。

事務職でも運転する求人があった

当時、私は事務職を中心に仕事を探していました。

求人を見ていると
「社用車でお使いをお願いすることがあります」という仕事もありました。

もちろん、すべての求人が
「要普通免許」の求人ばかりだったわけでもありません。

でも私が住んでいる地域では、免許があることで
「通える求人」「応募できる求人」の範囲が広がるのは感じました。

徒歩や公共交通機関しか使えなければ「遠いから無理」と諦めていた場所でも
車なら30分程度は普通に候補に入ります。

仕事そのものの条件だけではなく
「そこまでどうやって行くか」も仕事選びの条件になる。

地方へ引っ越して、初めて気づいたことでした。


▼地方へ引っ越してからの仕事探しは、私にとって
「どこで働くか」だけでなく「どう働くか」を考えるきっかけにもなりました。

スーツとパンプスで面接へ。途中で雨まで降ってきた

車がなかった頃は、ハローワークへ行くのも徒歩でした。

バスで行こうとしても、一発では行けない。
しかも本数が少ない。

それならもう、歩いたほうが早い。
Googleマップを見ながら歩いていました。

面接だって徒歩です。
スーツを着て、パンプスを履いて歩く。

慣れない土地だから途中で道に迷う。
さらに雨まで降ってくる。
靴擦れもする。

面接会場へ着く前から、もう泣きそう(笑)

仕事を探すだけなのに、勤務地へ行くこと自体がひと仕事でした。

ちなみに現在、ハローワークへ車で行くと――。
すぐ着きます(笑)
車ってすごい(笑)

ハローワーク帰りにパン屋へ行ったら、足がもげそうになった

そんな車なし生活の中で、今でも忘れられない出来事があります。

ある日、朝から歩いてハローワークへ行きました。
その日は待ち時間が長く、暇だったのでスマホで周辺のお店を検索。

引っ越してきたばかりで、近所を探索する余裕もなかったんですよね。

そこで見つけたのが、テレビでも紹介されたことがあるパン屋さん。
私、パンが大大大大好きなんです。
サイトを見てみると、旦那さんも好きそうなパンが並んでいる。

「美味しいパン屋さんを見つけられたらいいな」
そう思ってGoogleマップで確認すると……なんか、行けそう。

この判断が間違いでした(笑)

「運動がてら」が全然運動がてらじゃなかった

ハローワークが終わったのは昼前。
「よし!運動がてら行ってみよう!」くらいの気持ちで歩き始めました。

ところが。
遠い。
歩いても歩いても着かない。
でも途中まで来てしまった以上、引き返すのも悔しい。

そもそも、ここから徒歩以外で帰る方法もよくわからない(笑)。

お腹も減り、クタクタになりながら
ようやくパン屋さんへ到着しました。
そこで見つけたのがイートインスペース!

お目当てのパンを買って、そのままパンランチ。

幸せ。
来てよかった。
大満足。

……だったんですが。
食べ終わった瞬間に気づきます。

私、ここから家まで帰らないといけない。
もう一度あの距離を歩くのかと思ったら、吐きそうでした(笑)

救世主の駅を発見!……したはずだった

さすがに帰りは歩きたくない!

そこで改めて調べてみると
パン屋さんから15分ほど歩いたところに駅がありました。

そこから電車に乗れば、ハローワークの近くまで戻れる。
さらにバスへ乗り換えれば
自宅から徒歩10分ほどの最寄りのバス停まで帰れる。

完璧。これしかない!
意気揚々とパン屋さんを出て、駅へ向かいました。

ところが駅に着いて時刻表を見ると、どうやら電車は出たばかり。
まあ、待てばいい。
都会なら5分、長くても10分くらい待てば次が来るでしょう。

次の電車は――1時間後。
もう既に夕方です。
私は朝、ハローワークへ行っただけのはずなのに(笑)

1時間待つことも考えました。
でも夕飯も作らないといけない。

結局私は、行きより急ぎ足で家まで歩きました。
その日は本気で足がもげるかと思いました。

車がなくても、生活できないわけではありません。

私自身、この5か月間は
歩いたり公共交通機関を使ったりしながら生活していました。

でも今振り返ると
移動するだけでかなりの時間と体力を使っていたんですよね。

自分の車が来て、できることが一気に増えた

約5か月後。
ようやく自分の車が納車されました。

まず変わったのは、日々の買い物です。
もうA店とB店を徒歩で何往復もしなくていい(笑)

自分の好きなタイミングで出かけられるし、荷物が増えても車へ積めばいい。
大きな物だってひとりで買いに行けます。
バスや電車の時間を気にする必要もありません。

「次の電車まで1時間」という絶望ともお別れです(笑)

今となっては
週末まで待たないと自由に買い物へ行けなかった生活が信じられません。

仕事を探せる範囲も広がった

自分の車を持ってからは
仕事を探すときの「距離」の感覚も変わりました。

以前ならGoogleマップを見て
「ここは遠いから無理だな」と諦めていた場所も、車なら候補に入ります。

私自身、運転することは苦にならないので、車で30分程度なら余裕。
ハローワークへ行くこと自体も、一気にラクになりました。

今は在宅ワークという働き方を選んでいますが
地方で仕事を探した経験を振り返ると、私が住んでいる地域では
免許を持っていることで仕事選びの自由度は確実に広がったと感じています。

自分だけじゃなく、家族のためにも動けるようになった

免許を取ってよかったと思う理由は、自分が便利になったことだけではありません。

今では猫の病院にも、私ひとりで連れていけます。
免許を持っていない姉に何かあれば、車で向かえます。

実家でトラブルがあり、深夜に呼び出されたことも何度かありました。
車がなければ、公共交通機関が動き出す朝まで待つしかありません。

でも車があれば、スッピンのまま飛んでいける(笑)。

そして、こんなこともありました。
以前、旦那さんが外食先で
「いつも運転があるから飲まれへんけど、ここでビール飲めたらうまいやろなー!」
と言ったことがあります。

だったら私が運転すればいい。
後日、私の運転で飲みに連れていきました。

旦那さんは大喜び。
それを見て、私もうれしい。

免許を取る前は、車って単なる「便利な移動手段」だと思っていました。

でも実際には、自分で行ける場所だけじゃなく
誰かのためにできることまで増えたんですよね。

これは、免許を取る前には考えていなかった変化でした。

車生活にもデメリットはある

もちろん、車があればすべて最高!というわけではありません。

車を持てば維持費がかかります。
税金、保険、ガソリン代、車検など
公共交通機関だけで生活していた頃にはなかった出費です。

私が住んでいる地域では
大きな無料駐車場があるお店も多いのですが、都会へ車で行くと話は別。
駐車場がなかなか見つからない。
見つけても「高っ!」となる(笑)

だから、誰にとっても免許や車が必要だとは思いません。

私自身、都会に住み続けていたら
今でも車の必要性を感じていなかったかもしれません。

住んでいる場所や生活スタイルによって
車の価値はまったく違います。

今の私にとっては、維持費も含めて必要経費。
それくらい生活に欠かせないものになりました。

ちなみに現在、一番近いコンビニまでは徒歩5分ほど。
車で行きます。

……便利になりすぎるのも考えものです(笑)

まとめ
40代で「今さら遅い?」と迷っているなら

私が免許を取ったのは39歳。
正確には40代ではありませんが、40代目前で初めてハンドルを握りました。

当時は
「この年齢から学科を覚えられるかな」
「そもそも私に運転できるのかな」
と不安だったのを覚えています。

やってみたら、若者だらけの免許合宿ではしっかり浮いたし
ピュアおばさんはひっかけ問題にも盛大に引っかかりました(笑)

でも、心配していた実技は意外なくらい普通にできました。

だから今、40代で何か新しいことを始めたいのに
「もう遅いかな」という気持ちだけで止まっているなら
年齢だけで無理だと決めなくてもいいんじゃないかなと思います。


▼私は仕事でも、40代になってから「未経験だから無理」と決めつけず
自分に合う働き方を探してきました。


免許に限らず、向いているかどうかは、やってみないとわかりません。

もちろん、私は「40代なら免許を取るべき」と言いたいわけではありません。

都会で暮らしていた頃の私には必要なかったし
住んでいる場所や生活によっては、なくてもまったく困らない人もいるでしょう。

でも私は39歳のあのとき
「必要になりそうだから、やってみよう」と動きました。

その結果、行ける場所が増えて、仕事を探せる範囲も広がって
家族のためにできることまで増えました。

もっと若いうちに取ればよかった?
それはちょっと思う時はある(笑)

でも若い頃の私は、遊びに飲みに趣味に
自由気ままに時間もお金も使っていました。

あの頃に免許を取っていても
今ほど車のありがたさには気づかなかったかもしれません。

結婚して、地方へ引っ越すことになった39歳。
私にとっては、あのときがタイミングだったんだと思います。

そして、今。

「免許を取るには遅いかな?」ではなく
「私、あと何歳まで運転できるんだろう?」と
もうそっちを考えながら生きています(笑)。

車なしの生活に戻れるか……。嫌だなー(笑)

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